何事も経験してみるまでわからない。
諺も、人生で経験してみるまでは諺にはならない。
~ ジョン・キーツ(詩人) ~
言葉というものはとても不思議なものです。
ある時は励まし、ある時は傷つけ、良くも悪くも人生を左右し、時には人の命を助け、反対に奪うほどの衝撃を与えるものは、言葉以外ありません。
それだけ、言葉というものは慎重に大切に扱わねばならないものなのです。
その言葉の中でも、名言や格言という先人の知恵が詰め込まれた言葉たちがあります。
ほっとする言葉、勇気が出る言葉、ネガティブな言葉、厳しい言葉、優しい言葉。
それこそ、探せば星の数ほどありそうな名言や格言の中、自分の気持ちにピッタリな言葉に巡り合うのは、偶然ではなく必然と言っても過言ではありません。
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そんな名言や格言などの様々な言葉に触れて、心に何かを感じたり共感できる人には、ある共通点があります。
それは、今までの人生で、似たような悩みや出来事を経験したということです。
自分の悩みや経験と照らし合わせて、納得したり励まされたり気づかされたりするのです。
つまり、多くの言葉に納得できる人は、それだけ多くの経験をしてきた人です。
誰かの発した言葉に心から共感できるということは、それだけで素晴らしい事なのです。
ですが、人間の記憶は、常にすべてを教訓として覚えておくことはできません。
せっかく経験したことも、日々の忙しさに紛れて忘れ去られてしまいがちです。
だからこそ、先人たちの言葉に触れるということはとても大切なのです。
自分の記憶を呼び起こし、忘れていたものを思い出させてくれることで、同じ悩みで迷わぬよう、同じ間違いを起こさないように気を付けることができます。
いくら感銘を受けた名言や格言でも、時が過ぎたり、自分の環境と共に共感できなくなったりもします。
それは、次の新しい言葉が待っているサインです。
自分の人生は、紛れもなく自分のものです。
しかしながら、先人たちの言葉は、その人生を歩んだうえで発せられたもの。
自分の経験を忘れないためにも、意識して沢山の言葉に触れるように心がけましょう。