愚者は己を賢いと思うが、賢者は己が愚かなことを知っている。
~ シェイクスピア(劇作家) ~
もし、ものすごく賢い人が「俺は世界で一番優秀だ」と言っていたとします。
その人は本当に世界一の賢者なのでしょうか?
答えは、否。
本当に優秀な人は、自分の限界を作ろうとしません。
なぜなら、己の中には無限の可能性があることを知っているからです。
未来の自分は、今日までの自分を追い越していかなければいけないのです。
大した努力もしてないのに「自分は賢い」と言っている人たちを見てみましょう。
そういう人は、自分の知識や技術に胡坐をかき、他者をさげすみ続けます。
そして、いつの日か、真の優秀な人たちに追い抜かれてしまうのです。
自分の実力が最高だと思うことは、自分の中で限界を決めてしまったということ。
その時点で、それ以上の成長や進化はありません。
なぜならば、限界以上のことは出来るはずがないのです。
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仮に、いかに素晴らしい才能を持っていても、世の中のすべての謎を解き明かすことは無理なのです。
ある特定の分野に秀でているからと言って、自分が世界で一番賢いと思う人は単なる驕りです。
本当の賢者とは、自分の中にあるまだ足りない何かをきちんと見極め、それを追及することができる人です。
だからこそ、新たな技術や知識を得ることができますし、それをもとに更なる発展が見込めるのです。
賢い人ほど、己の未熟さを知っています。
また、リップサービスで「自分は賢いから任せろ!」という人もいるでしょう。
大事なのは、言葉ではありません。その事柄に向かう姿勢です。
愚者は、己の満足のために大口をたたきます。
賢者は、周りの満足のために大口をたたきます。
同じ言葉でも、愚者と賢者では意味が違っているのです。
その証拠に、賢者はその言葉を裏切らないように、より一層の努力をすることでしょう。
そして、そういう人は、知らず知らずのうちに人を惹きつけ、魅了していくのです。
優秀だからと慢心していては、せっかくの才能がもったいないです。
己の足りなさを知り、より深い知識を得て、真の賢者を目指しましょう。