好調のときこそ次の準備をせよ。
~ 佐伯旭(シャープ二代目社長) ~
仕事でも人生でもなんでも、好調なときが必ずあります。
大変な時というのはとても長く感じるものですが、一旦、好調になり始めると、何もかもがスムーズに進み始め、途端に楽しくなってきます。
上手くいくからこそ自信にあふれ、その自信が強い心を育て、何事にも果敢に挑戦していく勇気を与えてくれます。
行動と成功はとても近いところにあるので、どんどん上り調子になっていきます。
そうなると、人間とは不思議なもので、大変だった時のことを忘れてしまいがちです。
この好調な時期がいつまでも続くと、知らず知らずのうちに思い込んでしまうのです。
今までの人生の中で、好調な時と不調な時は交互に訪れるものだとわかっているはずなのに、好調な時ほど忘れてしまうのです。
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だからこそ、今が順調だと感じているのなら、今のうちに次の準備をしておくのです。
この準備は、順調に進んでいる今は、無用の長物にしか思えないでしょう。
そんなことに時間をかけるくらいなら、順調なことに対して全身全霊で向かい合いたいのも理解できます。
しかしながら、今が順調だからといって、ずっと順調だとは限りません。
もしうまくいかなくなった時に、立て直すための新しい案を考えたり始めたりするのは、想像以上の労力が必要で心身ともに疲弊してしまいます。
何事もそうですが、焦って準備したり計画したものというのは、脆いものです。
それよりも、しっかりと地に足のついた準備ができているのであれば、もし万が一のことがあっても安心です。
調子がいいときこそ、次の準備をはじめましょう。
この準備は、誰でもなく将来のあなたのためになります。
準備が出来ているという安心感は、心にゆとりを持たせてくれ、よりよい未来へといざなってくれるのです。