すべての土壌があらゆる作物を生み出すわけではない。
~ ウェルギリウス(古代ローマの詩人) ~
土は生命を育むというのは間違いではありません。
ですが、その作物によって向き不向きがあるのもまた事実です。
土の栄養が豊かな方がいいものもあれば、逆に栄養が足りないからこそ甘く実る作物もあります。
人間も土と同じ。
すべての人間が、みんな同じ能力を持っているわけではありません。
容姿・性格・環境など、似ていることがあっても、まったく同じという人はこの世界中で誰もいないのです。
つまり、みんなが同じやり方をして、同じ成功を手に入れるのは不可能なこと。
今、置かれている環境が自分に合っていないと感じていたとしたら、違う場所に身を置くことで劇的に変わる可能性もあります。
どの土地にどの作物が合うのかを探すように、自分が合う場所はどこなのかを探すのです。
良かれと思って植えたものの育たないこともあれば、適当に植えたのに想像以上に育つこともあります。
スポンサーリンク
つまり、その土壌で1回は栽培してみないと、合うかどうかはわからないのです。
天候や気温のことも考えれば、数年確かめる必要すらあります。
ただやみくもに植えて、出来たものを何も考えずに収穫していると、いつまでたっても自分の土壌で何が向いているのかを確認できません。
人間も同じで、だらだらと流されて単調に過ごすよりは、例えば期間を決めるなり目標を決めるなりをして、自分の実力を試してみましょう。
自分の得手不得手を理解しておくことは、これからの人生において決して無駄にはなりません。
得意なことをすれば、心に余裕が生まれます。
苦手なことをしなければならないときは、覚悟をすることが出来ます。
得意なことをどんどん増やしていけば、それだけ心に余裕を持つことが多くなりますし、苦手なことを克服していけば、覚悟する場面が少なくなります。
どちらも、自分にとって非常に有益なことです。
心の余裕というのは、自分の得手不得手をしっかりと理解したうえで、得意なものを選んでいるときにでるもの。
苦手意識を克服すれば、それが得意なものに変わることもあります。まずは、自分は何が得意で何が不得意なのかを見極めましょう。