勤勉は素晴らしきことなれど

勤勉だけが取り柄なら蟻と変わるところがない。

~ ヘンリー・デビッド・ソロー(アメリカの作家) ~

勤勉に働くということは、とても素晴らしいことです。
ただ、素晴らしいことなのですが、それだけが取り柄だというのはよくありません

何も考えず与えられた仕事を黙々とこなすだけなのであれば、昔でいえば「蟻」ですし、今風に言えば「ロボット」のようなものです。

大事なのは、そこに「誇り」「楽しさ」「やりがい」という心があるかどうか。

蟻は一生懸命働いています。

でもそこに「誇り」だったり「満足さ」があるのでしょうか?
生きるために、本能のままに、一生懸命働いているに違いありません。

でも、人間は違います。
人間には心というものがあります。
自分の心ひとつで、勇敢な戦士にも、慈愛に満ちた聖母にも、世間が恐れる罪人にもなるのです。

それだけ、人間にとって心というものは、生きていくうえで切っても切り離せない存在になっています。

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人間には心があるのだから、その心を忘れてはいけません。

ただ勤勉というだけではなく、そこに自分の心が満足できる何かがあれば、もっとやりがいや熱意をもって仕事に励むことができます。

人間は、困難に立ち向かう心や向上心で発展してきました。
そう、どんな偉業も心がなければ達成できなかったはずです。

あなたの仕事は、あなたが望んでいるいないにかかわらず、とても素晴らしいことです。
もし、その仕事に心をこめることができたら、さらに素晴らしくなります。

心を込めるという実感がわかない方は、少し違った見方をしてみましょう。
世の中の仕事は、すべて誰かのために行われていることに気がつくべきです

接客業はもちろんですが、一見、人とは何の接点もない仕事も、最終的には誰かの助けになっているのです。

何か作ったり開発したりしている方は、必ずそれを必要としている人がいるということ。
何かを整備したり清掃したりしている方は、気持ちよく利用する人がいるということ。
何かを配達している方は、到着を待ち望んでいる人がいるということ。

仕事に自信がなくなったときは、思い出してください。
あなたのその仕事で、誰かの笑顔が生まれるという事を。
あなたには、人を笑顔にさせる力があるということを。

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