働く女に必要なのは、「強さ」ではなく「しなやかさ」
~ 有川真由美(作家) ~
専業主婦が当たり前だった時代からすると、今の女性の社会進出は目覚ましいものがあります。
体力や腕力など、性別上、男性に勝てないところはもちろんありますが、それとは別に、女性ならではの視点で社会を変えつつあるのもまた事実です。
街を見渡せば、女性をターゲットにした商品や広告で溢れています。
それは、いろいろな分野で女性が活躍しているという証拠そのもの。
一昔前からすると、ここまで女性が社会進出するとは想像すらできなかったことでしょう。
とはいえ、仕事をしていると「女の分際で」と思われることがあるかもしれません。
大概、そういう言葉を言う輩は、自分の能力の低さを棚に上げて文句を言いたいだけですので、さっくり無視して結構です。
むしろ、その言葉を言われると言うことは、自分より優れていると言っているようなもの。
実力は認められているんだと考え、落ち込まないようにしましょう。
ただ、ひとつ忘れてはいけないのは、女性が男性と同じような強さをもつ必要はないということ。
スポンサーリンク
こう書いてしまうと、男女差別だと言われかねないと思うのですが、男性には男性の得意とする分野、女性には女性の得意とする分野があります。
強さは男性の特権ともいえる分野。
その分野で女性が張り合おうとすると、特に目の敵にされやすくなります。
それは何も力仕事だけというわけではありません。
気の強さだったり、意地の強さだったり、とにかく女性が強さを見せると、途端に目の敵にされやすくなると言っても過言ではありません。
では、女性は何で勝負すべきなのでしょうか。
その答えは、「しなやかさ」です。
力に対して力で対抗するのではなく、その力をいなしてかわすことで、スムーズに場を切り抜けられる技術。
同じことを男性がしたら「いけ好かないヤツ」と言われそうなことですが、女性がスマートにしなやかさを発揮すると、途端に「出来る女」のイメージになります。
男女平等という言葉は、何も同じことを同じようにするという意味ではありません。
わかりあえないのは当然のこと。でも、だからこそ、お互いから得られるものも多いはず。
それぞれの良さを発揮して、それぞれの良さを尊重して、それぞれの良さを認めることで、お互いを高め合えるのです。