リーダーとは「希望を配る人」のことだ。
~ ナポレオン(フランス皇帝) ~
「頼りになるリーダー」という言葉がよく使われるように、リーダーになるということは、頼られる存在になるべきだと思っている人が多いはず。
確かに、リーダーは組織やチームのトップですので、責任をきちんと取り、仕事をきっちりとこなし、部下の面倒もよく見る人が向いています。
さらに、カリスマ性などがあれば、もう完璧すぎて何も言うことはないでしょう。
しかしながら、ここにひとつの誤解があります。
結論から言いますと、リーダーは全てにおいて優れている必要はありません。
もちろん、優れた人物がリーダーになるのは頼りになりますし、カリスマ性と指導力をもって導くことができ、周りも安心して任せることができます。
このタイプのリーダーに出会えたなら、もう幸運といっていいレベルです。
また、さほど能力的に優れているわけでもないのに、リーダーとして実力を発揮している人もいます。
指導力があるわけでもないし、カリスマ性があるわけでもない。
それでも、なぜかそのチームの仕事はとても順調という不思議な話です。
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実は、この二つのタイプのリーダーは、相反しているように見えますが、ただ1つだけ共通していることがあるのです。
それは、部下に対して「希望ややりがいを与えられる人」だということ。
まず、優れたリーダーの下で働く部下は、リーダーに対して尊敬の念を持ちます。
的確な指示と行動力をもって動くリーダーは、「この人について行けば安心だ」という安心感と希望を与えます。
大体、リーダーと言えば、このタイプを想像するのが一般的だとも言えます。
では、それほど能力的に優れているわけでもないリーダーはどうでしょうか。
不思議なことに、こちらのタイプのリーダーには、なぜか優秀な部下が集まってきます。
ともすると、リーダーより能力が上という部下の場合、リーダーの言いなりになる事を良しとしないことも多々あります。
だからこそ、「成功のために君たちの力が必要だ」と信頼を寄せるリーダーに心を開くのです。能力を認め、尚且つ、活躍する場を提供することでやりがいをもつのです。
リーダーに必要な条件は、実力やカリスマ性よりも、部下にやる気を持たせられるかどうか。
そのためには、部下ときちんと向き合うことが大切です。
褒めればいいのか、発破をかけるのがいいのか、気さくなのがいいのか、毅然とするのがいいのか、それはまさに人それぞれ。
部下を一個人として対等に見ることができたとき、初めて、その部下への接し方がわかるでしょう。