出来ないということ

自分にできないと考えている間は、本当はそれをやりたくないと心に決めているのだ。だからそれは実行されはしない。

~ スピノザ(哲学者) ~

「こんなこと、自分にできるわけがない。やっても無理だ。」
想像以上の出来事や予想外の難題に遭遇した時、絶望にもあきらめにも似た思いを抱いたことがあるはずです。

ただ、その言葉を発した心境で、道は二つに分かれます。

「こんなの、(今の実力では)自分にできるわけがない。」
「こんなの、(未来永劫)自分にできるわけがない。」

同じ言葉なのに、前者はこれから頑張ればできるかもしれないという希望が、後者は永遠にできないという絶望が伝わってきます。

自分の力が如何ほどのものかをきちんと把握することは、とても大切なことです。
それを見極めたうえで「できるわけがない」と思うのであれば、本当にできないことなのでしょう。

ですが、先ほども書いたように、あくまでも「今は」できないだけで、これからの努力次第でどうにかなる可能性は残されています。

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チャレンジすらしていないのに、未来永劫できるわけがないと決めつけるのは、時期早々ではないでしょうか。

生きている間で「絶対こうだ」と言い切れる出来事は、ごく限られたものだけです。
自分の心でさえ、月日と共に変わっていくのです。

試してもないのに、失敗するなんてことはありえません。

「試さなかった」ことと「失敗した」ことは、まったく意味が違います
どちらも上手くはいかなかったことですが、試してみたうえで失敗したのであれば、失敗したという経験は得られるのです。

あなたの「できるわけがない」という考えは、そのまま「やりたくない」という考えそのものなのです。
本当にやりたいことなのであれば、失敗も経験の内と思い、悩むことなく始めているはずです。
始めないのは、やりたくないからに違いありません。

「できない」のではなく、「やりたくない」という風に考えていることに気がつくべきです。
可能性がある限り、恐れずに試してみましょう。道は必ず開けます。

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