一つの視点でわかることは、一つのことのみである。
~ 名言・格言 言葉のチカラ(管理人)~
「自分の人生だから、自分のことだけを考えて生きていく」
最近は、年代を問わず、この風潮が多くなってきたような気がします。
確かに、自分の人生なのだから、自分を優先することは大切です。
ですが、「自分が自分が」と自分本位の考えになってしまうと、一気に視野が狭まってしまいます。
視野が狭まると、どんな弊害があるか。
それは、自分の気分次第で毎日が決まってしまうので、自ずと不満だらけの日が増えていきます。
では、なぜ不満だらけの日が増えてしまうのでしょうか。
それは、この社会において、自分の思い通りになることが多くはないからです。
休みの日が雨だったり、信号が赤だったり、物が売り切れていたり、電車やバスなどの遅延など、外的要因で思い通りにならない可能性が多々あります。
自分本位で考えてしまえば、上記の出来事に対して「運が悪い」「最悪」「ほんとイラつく」などネガティブイメージしかありません。
ただ、別の立場から考えてみましょう。
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休みの日に降った雨は、街路樹や農作物にとって恵みの雨になります。
電車やバスの遅延があったときは、誰かが復旧作業を懸命にしている真っ最中です。
赤信号や売り切れなどに関しては、運とかタイミングとかありますので特筆すべき事柄ではありませんが。
つまり、自分本位で世の中を見てしまうと、思い通りにならな過ぎてイライラしてしまうのですが、別の立場から見てみると、まったく違う風景になるのです。
あなたがイライラする事柄は、誰かにとって救いや癒しとなっていたり、誰かが一生懸命直そうとしていたりする可能性があります。
あなたの人生はあなたのものですが、この世界はあなただけのものではありません。
あなた以外の方々が存在していているからこそ、成り立つ世界でもあるのです。
全ての物が、単独で勝手に生まれるわけではありません。
植物ですら、大地・水・太陽の光が必要であり、それらの何か一つ欠けても生きることは難しいことなのです。
まして、当たり前のように享受している今の社会のインフラも、誰かの企画や労働を経て保たれています。
自分本位では自分のことしか見えませんが、その一つ奥が見えるようになると、世界がぐっと広く感じられます。
視野が狭くなるということは、それだけ、不平不満が心を占めやすいということ。
俯瞰的な見方をして、自分以外の存在を認め感謝をしつつ過ごせるようになれば、いつのまにか心のイラつきも少なくなっていくことでしょう。