ぬるま湯というものは入っていて気持ちのいいものではない。しかし出るとなお寒いからなかなか出られないものである。
〜 下村湖人(小説家)〜
現在、自分が置かれている状況に不満があるという人は、意外と多いのではないかと思います。
ものすごく不満がある人もいるかもしれないし、なんとなく不満がある程度の人もいるでしょう。
一口に不満と言っても、その深刻度はさまざまです。
不満というものは、放っておいてよくなることはありません。
大抵はもっと大きな不満になるか、良くて現状維持です。
つまり、不満を持っているのならば、それを解消しようと思わない限りは、ずっとついてくるものだと考えましょう。
不満があるなら、その不満を解消するために動くべきです。
方法は、それ以外にありません。
しかしながら、大抵、こういう話をすると、「そんなことはわかっている」とか「そんなこと無理だよ」とか言われます。
そもそも。
なぜ、わかっているのなら、行動しないのですか?
なぜ、行動もしていないのに、無理だと決めつけているのですか?
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仮に、過去に似たようなことがあって、失敗したとしましょう。
でも過去は過去。今とは状況も立場も違うのです。今回は成功するかもしれません。
不満があるという状態は、ぬるま湯のようなもの。
なんとなく気持ち悪いけども、上がると寒いから仕方なく入り続けてしまう。
でも、ぬるま湯はどんどん冷めていくのです。やがて水に変わります。
お湯を足して適温にするか、いっそのことお風呂から上がって暖かい服に着替えるかどちらかです。
行動を起こすのはリスクがあると思うかもしれませんが、むしろ、もう不満というリスクを抱えているという状況に気がつくべきです。
不満を持ち続けるリスクと、何かを変えるために行動するリスク。
同じリスクなら、成功するかもしれない行動を起こす方が不満を解消する可能性があります。