あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作り上げろ。
〜 吉川英治(小説家)〜
かつて、ここまで様々な情報が手に入る時代はあったでしょうか。
今でも確かに貴重な情報はありますが、ここまで広く色々な情報に溢れている今は、とても恵まれた時代だと思います。
ですが、便利さは時に何かを代償にするもの。
今でいえば、情報過多により自分の目的を見失いがちなのです。
ネットやテレビを見れば、華やかな話にあふれ、自分がいたく平凡に感じられたり不幸に感じられ、より一層ふさぎ込むことがあります。
確かに、好奇心は大事です。
挑戦する心もとても大事です。
しかし、あまりに地に足をついていない話や、なにかの覚悟もなしに挑戦することは、結局は失敗につながることが多いのです。
例えば、一夜にして大金持ちになった人がいたとしましょう。
宝くじに当選したということであったとしても、宝くじを買わない限りは大金持ちにならなかったのです。
何が言いたいのかと言いますと、どんな結果にも必ず行動が伴っているということ。
何もせずに、大金持ちになりたいと思っていても、なれるはずがありません。
それは何かを目指すことにおいても同じ。
行動をしない限り、現状が変わることはないのです。
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英語がスラスラ話せてうらやましい。それは、その人が英語を勉強したからです。
不労所得で稼いでいてうらやましい。それは、その人が知識を得て行動したからこその不労所得です。
スタイルがよくてうらやましい。それは、その人が常に体系を崩さないよう心がけているからです。
華やかで成功しているところだけ取り上げられてしまう今の時代、こういった影の努力がまったくなく成功したと捉えられがちです。
ですが、そんなことは絶対にありえません。
行動なしに結果がついてくることは、絶対にありえないのです。
今の風潮として、そういった影の努力が軽んじられているのも気になります。
結果ばかりに気を取られるようになった分、その過程がいたく億劫に感じられてしまうのです。
しかし、だからこそ、人知れず影の努力をした人が成功する時代になったとも言えます。
あれになりたい、これになりたいと決めかねて動けないのは本末転倒です。
あなたは何になりたいのですか?まず、そこを決めましょう。
自分の土台作りは何よりも大切です。
そして、土台さえしっかりしていれば、どんな高い建物でも建てることができるのです。