自分から逃げないこと

人間が自分を自分からばかだと云うのは、自分に対する侮辱だし、また、下らぬ自己逃避だ。

~ 中村真一郎(小説家) ~

誰でも、一度くらいは「思わず逃げたくなる状況」に遭遇したことがあるはずです。
予想外の出来事が起きたり、どうみても悪い状況にしかならないことをやらなければいけない時など、シチュエーションも実に様々。

その時、「逃げる」という選択肢と、「やり遂げる」という選択肢しかないと思われがちですが、実はもうひとつ隠れた選択肢があります。

それは「あきらめる」ということです。
あきらめるということは「逃げる」に近いような気がしますが、ニュアンスが少し違います。

「逃げる」ということは、割とまだ前向きに近い方です。
というのも、その根底にあるのは「失敗したくない」「負けるのを認めたくない」という自己防衛の気持ちが強い故の選択だからです。

対して、「あきらめる」ということは、自己防衛の気持ちすらなくなっている状態です。
それは全てを放棄していることに過ぎず、自虐行為に他なりません。

スポンサーリンク

時として、楽になりたいからあきらめるという選択をする場合もあるでしょう。

しかし、仮に何かをあきらめて楽になったとして、その先に何があるのでしょうか?
楽になることはいいことですが、何かを失ってはいませんか?

「自分はばかだから」という言葉は、謙遜ではありません。
そして「自分は何をやってもダメだ」という言葉は、単なる言い訳です。

あきらめてしまったら、現状より悪くなる一方です。
たとえ苦しくても、頑張って耐え抜いて生きていくからこそ、人生はおもしろいものになるのです。

どんなに今が辛くても、未来永劫辛いということはありません。
変えようと強く願い頑張っていけば、必ず今と違う流れになるのです。
やってもみないのに「そんなはずはない」というのは、単なる驕りです。

あなたの人生は、あなたにしか変えられません。
その可能性を生かすも潰すもあなた次第。
どうせなら自分自身を信じ、がむしゃらに行動してみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA