自然は人間に一枚の舌と二つの耳を与えた。
だから人は話すことの二倍だけ聞かねばならない。
~ ゼノン(ギリシャの哲学者) ~
自分の思いを伝えようとすることは、とても大切です。
でもそれ以上に、人の話を聞くことを忘れてはいけません。
自分が経験したことを話すのは、誰かの糧となります。
誰かが経験したことを聞くのは、自分の糧となるのです。
人の生きる時間というのは、有限です。
すべての人生を経験しようとするのは不可能です。
ですが、誰かの話を聞き、書物を読むことで、自分とは違う生き方を学ぶことが出来ます。
ただの愚痴や悪口などは、本来、聞く価値がありません。
でも、どうしても聞かなければいけないときもありますよね。
そんな時は、その愚痴や悪口を分析してみるのです。
真偽にかかわらず、何を不満に思っているのか、何をされると嫌なのかを知るきっかけになります。
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また、愚痴や悪口を聞いていると、ここまでは話してもいいけど、これ以上言うと不愉快になるという、聞き手の立場から自分が話すときの目安がわかるようになります。
上司の小言などをスルーすることができる人はそれでいいのですが、言葉を真摯に受け止めすぎる人は、自分のことは置いておいて、まずは客観的に分析するようにしてみましょう。
そして、こういう人は、こういう風な発言をすると、こういう風に思われるんだな、と自分なりにプロファイリングすることで、自分の心をある程度守ることができるでしょう。
どうでしょうか?
一見すると無駄な話や嫌な話でも、見方を変えれば、人生の教訓になります。
まさに、人の振り見て我が振り直せですね。
くだらない話と決めつける前に、まずは話を聞いてみましょう。
そこから得られるものがあるかもしれません。