世の中のいざこざの因となるのは、奸策や悪意よりも、むしろ誤解や怠慢だね。
~ ゲーテ(文学者) ~
事の大小はあるものの、周りを見回してみると、必ずどこかにいざこざはあります。
いざこざになっている状態はよく遭遇するものの、「何が原因だったのか」をちゃんと聞く機会は意外と少ないかもしれません。
大抵の人が、いざこざの現状に対して、「解決策を求めること」よりも、「現状の不満」を話したいからです。
いざこざの因となるものがわかれば、それを解決すべきこともわかりそうなものですが、感情がなかなかそれを許さないのです。
もし、今、何かいざこざを抱えている人がいるのであれば、その因となるものは何だったのかを思い返してみてください。
必ず、何かきっかけがあったはずです。
いざこざの因になるものが、奸策や悪意なら非常にわかりやすいし納得もできます。
しかし、今までのいざこざの因を思い出してみてください。
あからさまな悪意や奸策でのいざこざは、思ったほど多くなかったはずです。
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少しの言葉の行き違い、意見の相違、伝えるべき言葉を伝えなかったことなど、本当に些細なことがいざこざの因となっていることが多いのです。
いざこざの面倒なところは、原因がわかった後も、感情に支配されて相手を認めたくなくなることです。
そうなってしまうと、本来なら解決できる問題も解決しづらくなってきます。
いざこざがあるということは、そこに必ず因となるものがあります。
大切なのは、誤解や怠慢などでお互いの真意が伝わらずにいざこざが起きたのではないかと、冷静に考えてみることです。
真意を伝えるためには、言葉を省略したりせずに、しっかりと相手に伝えるしか方法はありません。
誤解を受けたのであれば、言い訳をするのではなく、きちんとわかるように説明をするのです。
相手が感情的になっているなら、冷静になるまでは距離を置き、もう一度話し合ってみましょう。
それでも分かり合えない人もいますが、多くの人は、誤解を解くと親近感がわきます。
いざこざの因となるものが何だったのかを忘れてしまうと、もうそのいざこざを解決することは不可能になってしまいます。
小さないざこざのうちに対処するように心がけていれば、手遅れなほど大きないざこざになることはないでしょう。