評論家はいらないのです。反対意見は大いに結構、しかし必ず代案をだしなさい。
~ 堀場雅夫(実業家) ~
仕事や日常生活の中で、自分の考えと違う場合、反対しなければいけないことがあります。
その時、「だめだ」「できない」「ありえない」という否定の言葉だけの反対は、あなたの評価を著しく下げる行為です。
反対する理由をきちんと説明して、その上で、代わりの案となるものを提示することにより、初めてきちんと「反対した」という状態になるのです。
「反対する」ということは「否定する」ということによく似ていると思われがちですが、実は中身が全然違います。
だからこそ、反対意見をいう時は、否定の言葉だけで終わるのはよくありません。
これは仕事でも人間関係でも共通して言えることなのですが、誰かに「否定される」ということは非常に嫌なことです。
あなたが今やっていることに対して、「無駄だよ」「意味ないよ」「やれるわけない」と言われたら、不愉快でしょう。
出来るかどうかなんて、そんな評論はいらないのです。
なぜなら、自分の仕事ですし、自分の人生なのですから。
誰かに「出来ない」とレッテルを張られる理由なんて全くありません。
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とかく、人間は何でも批評したがります。
その批評が大切な場面もあるのですが、多くの場合、代案のない批評は単なる悪口にしか思われません。
個人でも社会でも色々な問題がありますが、声高に「反対」する人たちの中に、どれだけ代案を提示している人がいるのでしょうか?
物事の本質を見失ってはいけません。
誰かの提示した案を辞めさせる以上、他の案を提示しなければいけないことは当然のことです。
むやみやたらに反対ばかりする人は、「自分が嫌だからやめてほしい」という我を通したいだけの人。
そういう人の周りには、いつしか人は集まらなくなっていくでしょう。
周りの意見をただただ否定して、解決する道を見いだせないのですから、これは致し方ないことです。
もし、今、自分がやっている何かに対して、誰かに反対されているのだとしたら、その人に理由を聞いてみてください。
本当に「反対」だけなのであれば、必ず「代案」となる考えを提示してくるはずです。
相手の言い分を聞いたうえで、自分との意見をすり合わせていけばいいのです。
反対するときは、必ずその理由と代案まで考えたうえで反対するようにしましょう。
価値のある反対は、物事を良い方向に導いてくれます。
反対意見が来たなら、まずは聞く耳を持ちましょう。