希望と恐れは不可分である。希望のない恐れも、恐れのない希望も存在しない。
~ ラ・ロシュフコー(文学者) ~
希望と不安(恐れ)は、いわば光と影のようなもの。
まったく対極にあるのですが、切り離すことはできません。
同じように、物事の中には、必ず希望と不安が存在します。
人間とは不思議なもので、純粋に一つだけの感情で動くことは数えるほどあるかどうかです。
だからこそ、常に自分の心に耳を傾ける必要があります。
ものすごく絶望的な状況に陥ってしまっていたときでも、何かのきっかけでふと心が軽くなるときがあります。
その希望の灯を否定してはいけません。
それは、あなたを現状から救うための自分の心からの知恵です。
暗闇の中で、光を見つけられたのなら、その光を大きくするように信じて進むのです。
反対に、ものすごく素晴らしい状況にいたとしても、漠然と心に不安がよぎることがあると思います。
その不安の影を見過ごしてはいけません。
それは、あなたに注意すべきと促す心からの知恵です。
まばゆい光の中で、影を見つけてしまったのなら、そこに影があることを心にとめておきましょう。
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今、心を悩ませている問題があるのなら、その物事の光の部分と影の部分を見極めましょう。
どんなにつらい出来事でも、それを乗り越えた先には、必ずかけがえのない何かを得るはずです。
成功したかどうかに重きを置くよりも、その事柄に向かって自分がどう立ち回ったかが大切です。
成果を残せず失敗したとしても、努力したことは無駄にはなりません。
頑張ったという誇りこそが、もっと上の場所へ進む勇気を与えてくれるのです。
今、とても満足して過ごしているのであれば、その状況に感謝しつつも何か気にかかることがないか考えてみましょう。
昔から「悪い予感は当たる」と言いますが、本来なら悪い予感が出た時点で対処すれば問題ないはずです。
自分の心にふと湧き上がる思いやひらめきは、意外と物事の本質を表していることも多いのです。
問題が発生したら、ひとつの感情だけではなく、必ず両面から考える癖をつけましょう。
その問題の本質がわかったら、後は心の中から来たひらめきを参考に動きましょう。