人に施したる利益を記憶するなかれ、人より受けたる恩恵は忘るるなかれ。
~ パイロン(詩人・画家) ~
人間は、自分でやったことに関しては、意外と長く覚えているものです。
しかしながら、人からしてもらったことは、余程のことがない限りは忘れてしまいがちです。
人間関係を円滑に保つためには、「忘れること」と「覚えておくこと」のバランスが必要と言っても過言ではありません。
相手にとって利益になるように自分が動いたことは、すぐ忘れてしまいましょう。
「あの時、あれだけ面倒見てやったのに」という思いは、自分がしたことをずっと覚えていて、それに対して相手から何のお礼もないことにいら立っている証拠。
まさに恩を売っている状態です。
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自分の親切心でやったことなのであれば、その場で忘れてしまうのです。
見返りを求めるというのは、相手の出方次第でストレスがたまるだけ。
そんなことを気に掛ける暇があるのなら、もっと有意義に心を使うべきです。
その反対に、誰かから受けた恩というのは、忘れてはいけません。
いつの日か、その恩に報いることが一番の恩返し。
誰かから恩を受けるということは、その人に助けてもらったということです。
感謝の気持ちを持ちつつ、ありがたく精進しましょう。
人を助けることも、人に助けられることも、どちらも人生では大切なこと。
慢心せず、謙虚な心を持つためにも、忘れることと覚えておくことを間違えないようにしましょう。