どんな虫っけらだって、踏みつけられりゃあ、何を!というかっこうをするものだ。
~ セルバンデス(スペインの作家) ~
気が弱い人は、誰かに強く否定されると、ものすごく落胆してしまいます。
そもそも、気が弱いということは短所ではないのですが、しかしながら、気を強くするためには自分自身を変えるしか方法はありません。
自分自身を守ろうとする意志は、誰にでも備わっている本能そのものです。
世界の様々な生物を見てわかる通り、身の守り方にも色々な種類があります。
気が弱いことで悩んでいる人は、良く言えば「素直な人」で、悪く言えば「流されやすい人」とも言えます。
自分よりも他人が優れていると思うからこそ、「自分の意見なんか」と卑下してしまうのです。
それは言い換えれば、相手の意見をちゃんと聞いて認めることができるという長所でもあるということを忘れてはいけません。
とは言え、何でもかんでも相手を尊重していては、自分も疲れますし、相手の成長にも繋がりません。
では、なぜ、気が弱いのかを考えていきましょう。
気が弱い人というのは、ほとんどが「自信がない人」です。
もうひとつ付け加えるのであれば「失敗を恐怖に感じる人」です。
失敗というのは、生きている限り、誰もが遭遇するものです。
その失敗を恐れて何もしないでいると、あっという間に人生は終わってしまいます。
後になって振り返っても、時間は二度と戻らないのです。
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そして、どれだけ周りから評価されていたとしても、自分で自分を信じない限りは、その評価は心地よい音楽でしかありません。
ひとときの心の癒しにはなっても、根本的な問題は何一つ変わらないのです。
「気が弱い」ことに悩んでいる人は、少し人の目を意識的に無視するように心がけた方がいいでしょう。
「これを言ったら変だと思われるんじゃないか」
「自分の考えだと失敗してしまうんじゃないか」
「反論したら相手が気分を害するんじゃないか」
言葉を口に出す前に考えられるというのは、とても大切なことです。
ですが、考えすぎてしまうと、話したかった言葉自体を呑み込んでしまう可能性もあるのです。
それでは、あなたの考えは誰にも伝わらないし、伝えようとしたことすら気がついてもらえません。
だからこそ、あなたが気にしている「不特定多数の世間の目」というものを、一旦、無視してみるのです。
大丈夫。十人十色という言葉通り、人は違っていて当たり前。
自分以外の人は、多少変わっていて理解できなくても、何の不思議もないのです。
それでも、実際に強く相手に出られてしまうと、「気の弱さ」がまた出てくるかもしれません。
それに対処できるのは、悲しいかな「慣れること」です。
相手に強く言われることに慣れるのではありません。
「なんだと!」くらいの気持ちを持つことに慣れるのです。
今日、言い返せなかったとしたら、この次こそ、きちんと自分の意志で相手に立ち向かうよう努力をしましょう。
次も言い返せなかったとしたら、さらにその次があります。
あなたが生きている限り、何回でもその機会は訪れ続けます。
どんなに辛いトレーニングでも、毎日続けていれば、必ずそれをこなせるようになっていきます。
心も全く同じです。「気が弱い」ことは克服できます。
まずは、自信を持つことから始めましょう。