われわれは前を伺い、あとを顧み、無いものを求めて思い焦がれる。
~ パーシー・ビッシュ・シェリー(イギリスの詩人) ~
未来に思いを馳せれば「この道でたどり着けるのだろうか?」と悩み、過去を振り返れば「この道でよかったのだろうか?」と悩む。
結局は、道というものは必ずどこかに繋がっているのですが、いかんせん「早く」と「楽に」を目標としてしまいがちです。
でも、あなたが今、歩んでいる道は、いつかの未来の道であり、明日は過去の道になるのです。
将来の展望を見つめ、無駄のない道を行くのも一つの手。
到着点だけ決めて、寄り道をしながらのんびり行くのも一つの手。
今の道が正しいかどうかなんて、無事に目的地に着いた後、振り返ってみて初めてわかること。
歩を進めているときにいくら気を付けていたとしても、意外とわからないものです。
未来を憂い、過去を嘆くよりも、まずは今を大切にしましょう。
たまには立ち止まって、足元の草を見つめ、遠くの山々を眺め、頬をなでる風を感じてみるのです。
今、自分が生きている世界を感じてみるのです。
深呼吸して、肩の力を抜いて、目を閉じて深呼吸しましょう。そして、空を仰いでみましょう。
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考えなくちゃいけないことも、悩んでいることも、迷っていることも、悔やんでいることも、とりあえず置いておいて、まずは今、自分が生きていることを感じるのです。
世界は、自分が思っている以上に、様々な出来事が、色んな場所で起きています。
泣いている人も、笑っている人も、悲しんでいる人も、喜んでいる人も、たくさんいます。
これらは、別の世界で起きているのではなく、同じ世界で、同じ時間に起きているのです。
当たり前の事なのですが、ふと考えてみると、それはとても奇跡的なことです。
正直者ゆえに、損をすることがあるかもしれません。
気がつけば、いつも損な役回りばかりやっているかもしれません。
それでも、可能な限り誠実でいたいと思える人こそ、真に尊い人です。
自分が思う信念のもとに、この世界の一員として出来ることをしているのであれば、あなたは立派な物語の主人公です。
特別な力も、能力も、類まれなる才能も、誰もが羨む美貌も、必要ありません。
これから、あなたの人生をどうプロデュースしていくのか。
あなた自身、あなたをどう成長させていきたいのか。
戻らない過去を悔やむことや、高すぎる目標は、時に人を疲れさせます。
あなたに大切なのは「今」を見つめること。ただそれだけです。
自分の未来は、「今」をどう使っていくかにかかっています。
たまには足を止め、今いる場所を再確認してみましょう。
新たな発見があるかもしれません。