自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる。
~ ゲーテ(文学者) ~
人の上に立つということは、誰かに命令をする立場になるということです。
自分自身にすら命令できない人が、果たして部下に命令を出すことは可能なのでしょうか。
「他人に厳しく、自分に優しい」
典型的な悪い上司にありがちなパターンです。
そんな人の言葉を、誰が信じるというのでしょう。
誰が信頼するのでしょう。
誰が認めるのでしょう。
優秀な部下であるならば、最初は命令に従い、辛くも耐えながら自分の実力をつけていき、ゆくゆくは上司の命令の先を読んで行動するようになるでしょう。
そうなると、形勢逆転です。
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上司の方が肩書が上だとしても、実質的に無意味です。
そして、部下も上司を見限り離れていくことでしょう。
また、優秀な部下を持つと非常に心強いですが、その部下が自分のもとを去ったときのことを考えているでしょうか。
人の上に立つ以上、人材の入れ替わりは常に考えておかなければいけません。
ですが、命令の意味をきちんと理解している上司のもとには、必ずまた素晴らしい部下がやってくるでしょう。
そして成長して巣立っていくのです。
もちろん、自分の命令に従わない部下もいるでしょう。
だからこそ自分自身に命令をし、それを実行することによって、命令の意味と実行の意味について新たな視点で考えることができるのです。
自分が部下へ指示するように、自分自身へ客観的に命令してみる。
そうすることで、何か気づくことがあるかもしれません。
今、人の上に立つ身分の方は、自分自身に命令しましょう。
今、部下の立場である方は、優秀な部下になりましょう。