覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。
~ クリスティナ・ロセッティ(イギリスの詩人) ~
人間の記憶は、とても不思議なものです。
印象の強いものは、それが喜びであろうと悲しみであろうと、心に深く残ってしまいます。
嬉しさや喜びなどは、思い出すたびに心に力を与え続けます。
悲しみや怒りなどは、思い出すことで心が沈んでしまいます。
嬉しさや喜びなどのポジティブな感情の場合はいいのですが、問題は、悲しみや怒りなどのネガティブな感情の場合です。
過ぎてしまったことをいつまでも忘れないでいると、怒りや悲しさというネガティブな感情から離れることはできません。
もう、その時間は戻らないのです。
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どんなに願っても、どんなに頑張っても、どんなにやり直したくても、どんなに後悔したとしても、時間は戻りません。
その事実と向かい合ったとき、絶望に近いやるせなさを感じることでしょう。
ですが、時間は戻らないのです。
これは生とし生けるもの全てに平等に与えられているものです。
ならば、いっそのこと忘れてしまいましょう。
つらい出来事を忘れてしまえば、いつか微笑むことができるはずです。
「時間は心を癒す薬」という言葉は、時間をかけて忘れることで、ゆっくりと癒されていくことです。
あなたの人生は、あなただけのもの。
どうか、悲しみや憎しみだけに心囚われてしまいませんように。
心から微笑む時間が、一秒でも早く、一秒でも長く続きますように。