子供というものは、親の思い通りになるものではない。
~ 名言・格言 言葉のチカラ(管理人) ~
子育てをしていれば、誰もが一度はイライラしたことがあるはずです。
もし、一度もイライラしたことがないのであれば、それは本当に幸運なこと。
自分の心の切り替え方がとても上手な人なのでしょう。
ただ、心の切り替え方が苦手な人もいます。
思い通りに進まないことが多くなると、もはや気持ちの切り替えの前に、小言のひとつでも言いたくなります。
その小言がひとつとなり、ふたつとなり、そのうち止まらなくなって、さらにイライラが募るばかり。
誰だって、大きな声で怒鳴りたくないし、まして、手をあげることなどしたくないはずです。
それでも、日々のイライラが積もり積もって、ある日、突然なにかが爆発するかのように自制できなくなることがあるかもしれません。
そのとき、少しでも、ほんの少しの間でいいので、思い出して欲しいのです。
あなたのイライラは、何からくるものだったのかを。
今の時代の子育ては、昔と違って親の負担が多い気がします。
それは、「核家族の家庭が増えたから」「個人主義が増えたから」といろいろな理由が述べられています。
つまり、昔であれば、祖父母と同居し、子供一人に対しての大人の目が沢山あった分、家族という単位で見られていました。
それが、今は核家族化により「両親」とくに「母親」に責任の大多数があるかのように思われています。
これにより、母親のプレッシャーは想像以上のものとなり、心身ともに多大なストレスを感じてしまうのです。
その結果、我が子を正しく育てようとするあまり、過剰なほどの大声で怒鳴ったり、手をあげたりしてしまうのでしょう。
でも、考えてみてください。
そもそも、子供は思い通りにならないものです。
なぜならば、まだ知らないことが多すぎるからです。
それを知るために、様々な経験をし、そして、教育を受ける必要があるのです。
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イヤイヤ期や反抗期など、特に自我を押し通す時期は、本気で相手をするだけこちらが疲弊してしまいます。
例えば、公共機関で転がって泣いている幼い子がいたとして、その時に親は何をすべきなのか。
ここで、頭ごなしに怒鳴ったとしても、子供が泣き止むことはありません。
もちろん、感情のままに叩いたとしても、その痛さで余計に泣くだけでしょう。
1番に優先すべきなのは、子供が落ち着くようにサポートすること。
そもそも、大人ですら、感情が高ぶってるときは人の話を聞ける状態ではありません。
子供ならなおさら。
でも、それでも「あんなに子供が泣いているのに母親は何しているんだ?」と思われてるような気がして、体面を保つために怒鳴る人もいるでしょう。
たしかに、子供が泣いていて親が何もしていないときは、訝しげな視線を感じることがあるでしょう。
でも、その視線よりも、まずは自分の子供の心と向き合ってください。
怒鳴ったり叩いたりする前に、まずは落ち着くために場所を変える、移動できないのであれば抱きしめるなど、出来ることをしてみるのです。
それでも、イヤイヤ期であれば泣き叫ぶでしょうが、時間が経てば、必ず落ち着いてきます。
教え諭すのはその時でいいのです。
何も、皆の前でする必要はないのです。
大切なのは、子供がどう考えるかということ。
子供自体が納得しなければ、何度でも同じことを繰り返してしまうのです。
育児は根気強さが試されるもの。
今話しても無駄だと思ったとしても、それ以上に、子供は成長しています。
そもそも、どれだけの言葉をもってしても、全てを教えることは不可能なのです。
つまり、親として出来ることは子供が経験して成長していく姿を見守ること。
そのために助言することは必要ですが、思い通りにしようと考えないことです。
今はまだ芽吹いたばかりで頼りなかったとしても、そこから葉を茂らせ、立派な大樹となっていくのです。
もしそれでもイライラが止まらないのであれば、どうか、一人で抱え込まず、心が折れる前に誰かに相談してください。
あなたも子供も、同じくらい大切な社会の宝なのです。