いちいち、「うそ」や「まちがい」をほじくりだして、無視できないひとがいるが、成功のためにそれは無駄なようである。
~ 船井幸雄(実業家) ~
確かに、正しいということは大切です。
それが業務に直結したり、本人のためになるようなものであれば、どんどん忠言するべきです。
しかしながら、どうでもいいような些細なことまで指摘し始めると、不思議なことに、指摘した本人の価値が落ちていきます。
誰しも、間違いはあるもの。
その間違いを、まるで重箱の隅をつつくように責めるということは、己の器が小さいと周りに吹聴しているようなものです。
物事には、必ず、核となるものが存在します。
そして、その核となるもの以外は、わりと気にしない人が多いのです。
あまりにも「うそ」や「まちがい」だけに注目していると、物事の本質を見失ってしまいます。
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相手の「うそ」や「まちがい」が気になった時は、それを追求する意味はあるのかというシミュレーションしてみましょう。
もちろん、普段の会話の流れで、軽くツッコミというノリで話すのならいいのですが、それでも、言われた本人がどう思うかはわからないのです。
言葉というものは、発した本人の意図通り伝わるわけではありません。
だからこそ、相手を批判するのであれば、最低限の言葉で説明を終わらせなければならないのです。
言葉が多くなれば、それだけ誤解も多くなります。
そしてその誤解が、思いもよらない方向へ転がることもあるのです。
相手を批判するというのは、諸刃の剣。
どうしても批判しなければならないときは、理由をきちんとわかりやすく的確に話しましょう。
「うそ」や「まちがい」を見つけて議論し始めるよりも、本来目指すべきゴールへの道筋を話し合う方がよほど建設的です。
相手を批判するということに労力を費やすくらいならば、まずは自分で為すべきことを為しましょう。