愛する相手に借りがある。いつもそう感じている人こそ、本当に愛しているのです。
~ ラルフ・W・リックマン(フランスの思想家) ~
「心から愛している人がいますか?」という問いに答えられた人は、どれだけいるでしょうか?
すぐに誰かの顔が浮かんだ人は、本当に幸せな人だと思います。
恋人・伴侶・子供・友人・家族など、愛する対象はさまざまあります。
では、本当の愛情とは一体なんでしょう?
それは、愛する相手に常に感謝の気持ちを感じていることです。
日常の生活の中で、ともすれば当たり前になってしまいがちな出来事も、改めてみるとありがたいことばかり。
家事をしてくれること、稼いできてくれること、励ましてくれること、そばにいてくれること。
お互いを大事に思うことが出来るのは、愛情があるからこそ。
ただ、男女間の愛情に関しては家族愛とは少し違います。
よく「恋愛に駆け引きは必要だ」という言葉を目にしますが、私自身はそうだと思いません。
むしろ、駆け引きが出来るくらいの恋愛というのは、あまり相手に対して愛情があるとは感じられません。
駆け引きをするということは、自分に有利な方へ持っていこうとしていること。
言葉は悪いですが、自分の立場を有利にし、相手をだましているより他ありません。
仮に、知らないところで自分が試されていたらどう思いますか?
人によるとは思いますが、一般的にいい気持ちはしないはずです。
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駆け引きするのに時間をかけるくらいなら、自分の気持ちを素直に伝える方がよっぽど建設的です。
私が見る限り、そういう駆け引きで得た男女間の愛情ほどもろいものはありません。
お互いに割り切って遊びの恋愛をしたいならともかく、まず本気で愛し合える関係にはなれないでしょう。
愛情というものは育てていくもの。そこに優劣はありません。
慣れというのは怖いもので、当初は連絡が来るだけでも嬉しかったのに、いつのまにか「わかるだろう」という思いから色々なこと簡略化して、関係を険悪なものにしていくのです。
一番多いパターンが「ありがとう」という言葉を言わなくなること。
先ほども書いた通り、愛情は育てていくものです。
植物に水を与えないと枯れてしまうように、愛情も何もしなければ枯れてしまいます。
「ありがとう」という言葉は、「愛している」よりも多くの愛を表すこともあるのです。
感謝の気持ちを常に持つことは、相手に対しても優しい気持ちで接することができます。
「お礼を言うと調子に乗る」「なんだか負けた気になる」という人もいますが、まずは試しにお礼を言ってみてください。
本当に調子に乗ってますか?
それは相手の照れ隠しじゃないですか?
負けた感じになりましたか?
夫婦の形は人それぞれだと思いますが、うまくいっている夫婦は必ず「感謝」しあっています。
すでに家庭を持っている人は感謝の言葉を忘れずに、まだ家庭を持ってない人は感謝の言葉を言い合える人と一緒になりましょう。