厳しいだけでなくその気にさせるその人柄が団結の要。
〜 柳本晶一(日本女子バレー監督)〜
人をまとめる立場になって、おそらく最初に思うことは、こんなにも人はまとまらないものなのかという現実だと思います。
自分がまとめられている立場の時は気がつく人は殆どいないのですが、実際に上に立ってみると、殆どの人が感じることです。
まず、こちらの思い通りになんて100%いきません。
ひとつひとつの意見を聞いたとしても、そんな些細なことにこだわるのかということの連続です。
これが仕事の内容であるならば、百歩譲って聞き入れる価値があるかもしれませんが、大多数がプライドやねたみや嫉妬からくる意味不明な言いがかりからの提案だったります。
そう、思っている以上に人をまとめると言うことは大変なのです。
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私もさまざまな立場で見てきましたが、人をまとめるには二通りの人物がいると思います。
まずは、指導力もカリスマ性も備えている人。
生まれ持ってリーダーともいえる気質を持つ人で、人を従わせることに長けています。
かといって横柄なわけでもなく、きちんと部下の力量を見極めて適材適所に配置し、なお、くだらない先のような意見は耳を貸すこともしないタイプです。
こういうリーダーが求められていますが、残念ながら、こういうタイプはほんの一握りしかおりません。
もう一つのタイプとしては、人柄のよい人です。
こちらの場合は、本人の力量やカリスマ性というのはさほどないこともあります。
でも、不思議と周りに協力させる雰囲気を持っているのです。
よく観察してみると、このタイプは分け隔てなく誰にでも接しているのです。
実力のあるなし、地位の高い低い、年上年下、そんなものはまるで関係なしに丁寧に対応しています。
本人に実力が伴っていなかったとしても、周りが導いてサポートしてくれるのです。
リーダーに任命されたとして、どうしても周りの理解が得られないのであれば、まずは後者タイプを目指してみましょう。
部下は敵ではなく味方なのです。リーダーが全てをやらなければいけないというルールはどこにもありません。
あなたはリーダーになる資質を見出された人です。自分を見失わずに、まずは挑戦してみましょう。