心いうものは、刺激ばかり求めていると疲れてしまう。
~ 名言・格言 言葉のチカラ(管理人)~
「ワクワクするような毎日」というフレーズに、あなたはどんな印象を持つでしょうか。
そんな毎日なら素敵だなあ。
そんな毎日あるわけないよ。
もう毎日がいつもワクワクしているよ。
肯定か否定か、もしくは、すでに達成されているか。
人によって思う気持ちは様々でしょう。
ただ「毎日がワクワクしっぱなし」というのは、大人になると難しいものです。
なぜならば、ほとんどが「経験済み」もしくは「想定できること」だからです。
やる前から結果が想定されるものについて、ワクワクしながら挑戦するという気持ちにはなかなかならないものです。
もしかしたら、思った以上に楽しかったとか予想外のことが起きることで、ワクワクという気持ちが沸き起こる可能性があります。
ですが、そのワクワクする気持ちにだけに注目してしまうと、物事の本質を見失いかねません。
大人になってからのワクワクする気持ちというのは、あくまでも、激レアと呼べるくらい希少なもの。
そもそも、予想外のことがあったり、はじめての分野に挑戦するなど、今までの自分では考えられなかった事柄に対して沸き起こる気持ちです。
つまり、毎日をワクワクした気持ちで過ごしたいのであれば、毎日が予想外のことやはじめてのことで埋め尽くさなければいけません。
そんな毎日だと、心も体も疲れてしまいます。
それ以上に心配なのが、ワクワクする気持ちに関すること以外が雑な対応になってしまうことです。
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心というものは、私たちの体ともとてもよくつながっていて「病は気から」という言葉があるように、ある程度のことは心の持ちようで変わります。
その心が疲れてしまうと、体にも良くないことは想像に難くないですよね。
そして、刺激というものは、いつかは慣れてしまい、それ以上の刺激を求めるもの。
ここまでくれば満足という際限がないのです。
際限がないということは、どれだけ追求しても満たされることは永遠にないということ。
だからこそ、人生の刺激はスパイスのようなものだと認識すべきです。
スパイスは主食にはなれません。
様々な料理があり、そこに加えることで、世界が広がるのです。
スパイスだけをただひたすら求めて食べ続ける人はいませんよね。
風邪をひいたときは胃やのどに優しい食べ物、元気をつけたいときは刺激的な食べ物、疲れた時はほっとする食べ物など、体に合ったものを摂ることが大切です。
心もまた同じと考えれば、「毎日がワクワクするような気持ち」というのがいかに無理なことか想像できると思います。
新しい刺激を得るために、さらなる刺激を求め続けることは、ただただ心を疲弊させるだけです。
心の疲弊は判断力を鈍らせます。
鈍感になった心は、さらなる刺激を求めてしまうし、その刺激が得られないとイライラしてしまう。
そうして、自分以外の事柄全てに何も思わなくなってしまうのです。
水道も食料も衣類も住居も薬なども、自分の力だけで開発や製造することはできません。
必ず、誰かの手によって整えられたもので生活が成り立っているのです。
当たり前のように享受していることに対して、感謝の念をもって過ごすことは、ありがたい気持ちを気づかせてくれます。
地に足をつけて、過度に浮かれることなく、心を平穏に過ごし、たまに刺激的な事柄があったのなら、存分に味わいましょう。
「毎日がワクワクする」よりも「毎日がありがたい」と思って過ごした方が、心の平穏につながります。