忍耐の草は苦い。だが、最後には甘くやわらかい実を結ぶ。
~ カール・ジムロック(ドイツの文筆家) ~
今、どんなに辛い状況だったとしても、その状況が未来永劫つづくことはありえません。
季節が変わるように、明けない夜がないように、状況は常々変わっていくものです。
しかしながら、長い人生では、どうあがこうにも進むことが出来ない時期が必ずあります。
自分の心次第でなんとかなるものとは違い、さまざまな環境や条件が複雑に絡み合ってくると、個人の意思だけではどうにもできない事態になります。
その時は、じっと時が来るのを待つのです。
どんなにやる気があっても、どんなに変えたいと思っていたとしても、待つことしかできない状況もあるのです。
大切なのは、あきらめてしまわないこと。
絶望して自分を卑下しないこと。
待つことしかできないのであれば、無理にことを動かそうとせずに、待つのです。
もちろん、ただ黙ってじっと待つのではなく、いつ「その時」が来てもいいように、準備をしておくのです。
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今の経験は、必ずあなたの糧となり、将来の力となります。
辛い時だからこそ、泣きたい時だからこそ、その先にあるものを見据えるのです。
全ての出来事は、気がつけばいい方に進んでいると考えるのです。
悪い事の方がなぜ印象に残るのかわかりますか?
それは、悪い事の方が起きる確率が少ないから印象に残ってしまうのです。
道を歩いていて「悪い事」と「良い事」はなんでしょうか?
悪いことは、やはり事故や事件に巻き込まれること。
良いことは、事故や事件に巻き込まれないこと。
そう考えてみると、事件や事故に巻き込まれない日の方が圧倒的に多いことに気がつくはずです。
あなたが思っている「悪い事」は、「良い事」よりも確実に起こる回数は少ないのです。
だからこそ、今がどんなに辛い状況だとしても、あきらめてはいけませんし、投げ出してはいけません。
この先は必ず、今よりも確実に「良い事」が待っているのです。
全ての果実は、根を張り、幹を伸ばし、葉を茂らせた後にできるもの。
その根が深ければ深いほど、沢山の果実がその木に実ることになるのです。
今は根を張っている時期だと思い、あきらめることなく時が来るのを待ちましょう。
しっかりと張り巡らされた根は、沢山の光と栄養を取り入れ、大きな木となるのです。
今の辛さは未来の力になると信じ、焦らずにいきましょう。