成長のスピード

速やかに生長するものは早く枯れ、徐々に生長するものは永存する。

~ ホーランド(アメリカの小説家) ~

まず、成長という言葉にもいろいろあるので、ここでは植物の成長を例にとって説明していきます。

一口に植物の生長(成長)といっても、草花と樹木ではそのスピードが全然違います

例えば、身近なところにある草花に注目してみましょう。
道路整備で植えられた花でもいいですし、道路わきの草でもかまいません。
お昼休みでも、営業周りの時でも、帰り道でも、とにかくその場所の草花の姿を覚えておいてください。

一週間後、改めてみてみると、目に見えて成長していることでしょう。

みるみる成長した草花は、花を咲かせ、いつのまにか枯れていきます。
生長するスピードも速いですが、枯れるスピードも速いのです。

対して、樹木に関してはどうでしょうか。

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毎年毎年、少しずつですが確実に成長していきます。
見た目にはあまり変化がなかったとしても、地中ではしっかりと根を張り、何十年何百年と生きるための準備をしているのです。

生長が早いから草花の方が優れているとも、寿命が長いから樹木の方が優れているとも言えません。
どちらもそれぞれに素晴らしいのです。

これは知識にも通じることです。

短い期間で得た情報というのは、その時はインパクトがある覚えていますが、知らず知らずのうちに忘れてしまうことが多いでしょう。
逆に、長い期間をかけてじっくり得た知識というものは、たとえ年月が経ったとしても、思い出しやすいはずです。

もし、今なにかに挑戦中で、なかなか成果が表れず焦っている方は、「今は根を張っている最中で、確実に成長している」ということを忘れないでください。

熱心に学んだことは、今は手ごたえが少なくても、必ず身につきます。
むしろ、時間がかかったからこそ、自信をもって長く使える知識を得られたのだと考えましょう。
あなたが学んでいることは、早くても遅くてもきちんと意味があります。投げ出さないでください。