死んでないやつには、まだチャンスがある。
~ レバノンの格言 ~
どんなことがあっても、どんなひどい状況だったとしても、生きている限りチャンスはあります。
しかし、実際に苦境に立たされているときは、この言葉は届かないでしょう。
それだけ追いつめられているし、他のことは考えられないのです。
苦境に立たされているときは、ひたすら暗闇をさまよい続けるように、前向きな考えが出来なくなってしまいます。
そんな時に、「大丈夫、必ず道は開ける」という言葉を言い続けたとしても、心に届きません。
むしろ、気休めの言葉などいらないと思われることすらあるのです。
確かに、「必ず道は開ける」というのは事実なのですが、少なくとも、他のことが考えられないくらい追いつめられている人には早すぎる言葉です。
その言葉が力になるのは、暗闇から出て道を探し始めてから。
言葉というものは、本当に時を選ぶものです。
だからこそ、使う時を間違えてはいけないのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
スポンサーリンク
まずは、その暗闇は出口のないトンネルではなく、必ず出口があることに気がつかなければなりません。
こればかりは、本人が気がつかなければ意味がないのです。
どれだけ周りが手を差し伸べたとしても、本人がその手を取ろうとしない限り、見守り続けるしかありません。
同じように、困っているときは「助けて」と手を伸ばさなければ、誰もその手をつかむことはできないのです。
いくら言葉を並べても、そばにいたとしても、本人が心を閉ざしてしまえば、もうなす術はありません。
だからこそ、常日頃から意識しておくことが大事です。
人というのは、基本的に誰かを心配し、誰かに心配されて生きているということ。
決して、一人ではないということ。
もし、自分を心配してくれる人は誰一人いないと思っているのなら、それは間違いです。
この世界に生きているすべての人に聞いて回ったわけでもないのに、誰一人いないと決めつけることは荒唐無稽なこと。
確かに、今、あなたが認識している人の中には心配してくれる人はいないかもしれません。
ですが、これから出会う人すべてが、あなたを心配しないとは言い切れないのです。
生きている限りチャンスはあるということは、生きている限り出会いがあるという言葉と同じ。
新しい出会いは、新しい世界を見せてくれるものです。
もし、少しでも心が緩んだのであれば大丈夫。トンネルの出口はすぐそばにあります。