断るときの心遣い

気持ちよく断ることは、半ば贈り物をすることである。

~ プーテルウェク(哲学者) ~

いろんな場面によって意味は違ってくると思いますが、一般的に断らなければいけない時というのは、基本的になんとなくいい気分はしないものです。

例えば、知人によるものであれば「申し訳ない」という気持ち。
セールスなどであれば「面倒くさい」という気持ち。
無理な申し出などであれば「理不尽」という気持ち。

今は、はっきりと断ることができる人も増えていますが、なんとなく断ることが苦手という人もまだまだ多いはずです。

別に自分自身に非があるわけではないのですが、断ることに罪悪感を感じるということは、きっと断られた相手のことを思える優しい人なのでしょう。

ですが、相手のことを思うからといって、自分が本来やりたくないことまで断るのを躊躇ってしまうのは本末転倒です。

あなたが何よりも優先すべきなのは、断られた相手の気持ちより、あなた自身の気持ちでなければなりません。

ですが、そうは言っても断りづらいというの気持ちはそう簡単には変わりません。

これは一つの提案ですが、まず、相手にとって気持ちよい断り方をするように心がけましょう。

スポンサーリンク

基本的に、人は感謝をされて嫌な気分になることはまずありません
どうしても断らなければいけない時は、その理由を述べて、前後にある言葉をつけるだけ。

「すみません」「ありがとう」です。

申し訳ない気持ちと、感謝の気持ち。
自分の立場になって考えてみると、この二つの言葉があれば、嫌な気持ちはまずしません。

心からの言葉というのが理想ですが、少なくともこの言葉を言う時には、不思議と自然に心が入るはずです。それだけ、よく使われている言葉ですから。

自分の思いもきちんと伝えられるし、相手にも不快な思いをさせないですむ断り方です。

それでも、この二つの言葉を聞いても引き下がらない人は、大体が無理な要求をしていると言っても過言ではありません。

ということは、あなたが気にすることはないのです。

なぜなら、無理な要求をしているのは相手の方なのですから、断って当たり前の事柄なんだと認識すべきです。
そこに罪悪感など感じることはないのです。ここはきっぱりと割り切りましょう。

断り方ひとつで、今後の関係が変わってしまうということはよくある話です。
相手の立場に立ち、二つの言葉に心をこめつつ、しっかりと断りましょう。