孤独に苛まれているのなら

完全に孤立した人間は存在しない。
悲しんでいる人は、他人の存在をも悲しんでいる。

~ サン・テグジュペリ(作家) ~

ネガティブな考えになると、誰も自分の事を理解してくれないと自暴自棄になりがちです。
しかしながら、完全に孤立した人間など、余程のことがない限り存在しません。

「自分は孤独だ」と思っている人は、他人と触れ合おうとしていないだけです。
むしろ、この世界は完全に孤立する方が難しいくらいなのが現実です。

なぜならば、確かに酷い事をしたりする人もいますが、それ以上に優しい人も沢山いるのです。それは、知り合いだけとは限りません。

エレベーターに間に合うようにボタンを押し続けてくれたり、席などを譲ってくれたり、落し物を拾ってくれたり、毎日ではなくとも、小さな親切に触れることもあるはずです。

孤独だと悲しんでいる人は、そういう優しい人たちの存在すら否定しているのです。

確かに、人間というものは、ポジティブな感情よりネガティブな感情の方が記憶に残りやすいですが、だからこそ、ネガティブな感情にだけ囚われてはならないのです。

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例え裏切られたとしても、次に出会う人がまた裏切るとは限りません。

人間は、基本的に人間と分かり合いたいと思うものです。

全ては無理でも、感情に共感してほしい、理解してほしい、そういう思いを持つのは自然なことです。

裏切られる辛さを味わうくらいなら、孤独の方がいいという考えがあるでしょう。
人との交流をすれば、良い事だけではなく悪い事もあります。

でも、逆に言えば、悪いことがあるけど良いこともあるのです。

それでもまだ人と交流したくないのであれば、それでもかまいません。

ただ、ふと寂しさを感じた時は、他人を頼ってもいいのです。
それは、弱さでもなんでもありません。当然のことです。

一人の方が楽だというのであれば、それはそれでもちろん構いません。
しかし、孤独が寂しいと思うのであれば、怖くても人と触れ合う事を避けてはいけません。
必ず、あなたを理解してくれる人がこの世の中にはいます。
宝探しをするように、探してみましょう。