寛大な心を持つには

すべてを納得すれば、心はきわめて寛大になる。

~ スタール夫人(フランスの小説家) ~

心が広い人というのは、何人をも包み込む優しさや懐の深さがあります。
では、その心の広さはどのように作られていくのでしょうか。

よく「全てを許し、受け入れる」ことで心が広くなると言いますが、正確には少し違います。
もちろん、許すことも受け入れることも大切なのですが、その前に必要なものがあるのです。

それは「納得する」ということ。

自分の心の中できちんと納得することで、許すことも受け入れることもできるようになるのです。
これを無視して、ただやみくもに許そうとしたり受け入れようとしたりすると、自分の心に負担がかかってしまいます。

心が広い人になりたいという思いを持ち、それを実践しようとしている人は立派ですが、納得するという考えがない限りは「形だけの心の広さ」になってしまうでしょう。

本当に心が広い人は、無理なんかしていません
それもそのはず、自分の心の中できちんと納得をしているからこそ、無理をする必要がないのです。

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心が広い人になろうとするならば、まずは自分の心の健全に努めるべきです。
誰かの傷を理解したいからと言って、自分も同じ傷を受ける必要はありません

心が傷ついたもの同士は安らぐかもしれませんが、そこから抜け出るためには、一歩先を歩き手を引く人物が必要となるのです。
そのためには、強い心を持ち、全てを納得した上で、許し受け入れる覚悟を持たなければなりません。

誰かに手を差し伸べたいのであれば、まずはその傷を理解するよりも自分が受け止められる心の強さを持つことです。

「傷ついた分だけ、誰かに優しくなれる」

一見、的を得ているような言葉ですが、傷つかなくても優しい人だって沢山います
無理に傷つく経験を重ねる必要はありません。
そんなことをしなくても、誰かを思いやる気持ちがあれば、そこから優しさというものは湧き出てくるものですから。

いろんな経験をしたからこそ、心が広くなった人もいるでしょう。
それは、様々な危機を乗り越え、人々の優しさに触れ、そのすべてを納得できたからこそ。
どんな素晴らしい本だったとしても、実際に経験することとは比べ物になりません。

どんなに困難を避けていたとしても、いずれどこかで必ず何かの困難に出会うのです。
大切なことは、納得することと強い心を持つこと。思いやりの心がある限り、あなたの心は広いはずです。

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